歩行【脚で身体を支える練習】① 脳卒中の方向けて
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の飯塚です。
今回も、前回の続きで歩行、歩きについての話になります。
とくに脳卒中の方に向けて、”楽に歩けるように”をテーマにブログを書いていきたいと思います。
今回は、楽に歩けるようになるための練習
⇒脚で身体（からだ）を支える練習を書いていきたいと思います。
前回の記事は、こちらを参照ください。
↓ ↓ ↓
https://www.rehacen-okz.net/2020/08/09/694/
※今回の写真は全て、右脚が麻痺したほうで、左脚が良いほうの脚 を想定しております！
①開始姿勢
・立った状態で、手すりなど 支持物を持って行います。
・両足の幅は、肩幅
②良いほうの脚を１歩前に出します。
③良いほうの脚にできるだけ体重をかけるように、骨盤を前に動かすイメージで体重移動します。
④体重移動が上手く行えているときは、後ろにある麻痺したほうの脚には、ほとんど体重はかかっておらず、つま先が床に触れている程度になります。
⑤同じ練習を今度は麻痺したほうの脚で行います。
重要なポイントを書いていきます。
ポイント① → 良いほうの脚からやってみましょう。
・麻痺したほうの脚の前に、まず良いほうの脚でこの練習がうまく行えていない方が多いので、良いほうの脚から行うようにしましょう。
・良いほうの脚が上手くできたら、今度は良いほうの脚で出来た支え方を、麻痺したほうの脚でマネするようにして行ってみましょう。
・前回のブログで紹介した “歩きは 片脚立ちの連続” と紹介したので、この練習が左右の脚どちらもスムースに行えれば、歩きがスムースになると考えます。
ポイント② → 力は込める必要はない。
・支えの考え方としては、綱渡りをイメージしてもらうのが良いかと思います。
綱渡りをするときに、力を入れる事をみなさん意識するでしょうか？
綱の上で身体を支えることや、全体のバランスを意識しますよね。
この練習も一緒です。
つまり、脚で身体を支える時は、足の上に体を積み上げるような形、レンガを１つ１つ積み上げるような形をイメージしてもらえると良いかもしれません。
ポイント③ → 身体（からだ）の色々な所に注意、意識して行ってみましょう。
・ただ練習を行うのでなく、どこか身体の部位や動きに１点に注意、意識して練習を行ってみましょう。
（例．頭の位置、股関節の運動など） ⇒ 次回、細かく解説します！
・あれもこれも注意、意識するのは難しいので、１つだけ選んでやってみましょう。
（例．頭の位置と股関節の運動を同時に注意、意識するのは難しいです。）
・注意、意識する場所によって、脳の中で活性化する場所が変わります。
（例．頭の位置に注意、意識するのと、股関節の運動に注意、意識するのでは、脳の中で働く場所が変わります。）
・選んだ意識のなかで、動作がやりやすいものがあるので、探してみましょう。
（例．頭の位置に注意、意識するのと、股関節の運動に注意、意識するのでは、練習のやりやすさ、脚で身体を支える感じが変わることがあります。）
・歩く際も、脚で身体を支える時に注意、意識してみてください。
※意識しすぎると、転倒するリスクもあるので、無理のない範囲で行ってみてください。
注意、意識する場所について や 練習の細かいポイントについては、次回紹介していきたいと思います。
※脚で身体を支える練習を行う際は、転倒には十分注意していただき、また手すりなどを使用して必ず安全面に配慮して行ってください。上記練習を行った際の、事故、転倒、症状の変化や当センター以外での施設で生じた事柄に関しては、責任を負いかねますので、予めご了承ください。また効果に関しては、個人差があります。
リハビリセンター岡崎駅前では、
利用者様が体験して感じた言葉の１つ１つを大切にしていきたいと考えております。
本日、紹介した練習でも、絶対ここに注意、意識すれば良いというものは、残念ながらありません。
利用者様と私たちと一緒になって、歩きなど動作１つ１つを確認しながら、適切な練習方法を探していく必要性があります。
私たちは、動きと脳のリハビリ専門家として十人十色のリハビリを常にご提供しております。
利用者様の 動きの上達を徹底サポート させていただいております。
今後ともよろしくお願い致します。
リハビリセンター岡崎駅前
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