手の発達とペンの持ち方 運動と発達の視点から
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の近藤です。
今回は、私がリハビリセンター岡崎駅前の運営以外にも株式会社ユウにて放課後デイサービスでもお子さんの運動もみさせていただいておりますので、
手の運動発達についてブログでご紹介させていただければと思います。
テーマは、ペンの持ち方の発達です。何歳ぐらいでどのように子供の手は発達していくか?というところを運動と発達の視点も踏まえて記載していきます。
最初は、ペンの持ち始め(1歳から1歳半頃)
ペンの持ち方は、ペンをしっかり握りしめるような形です。筒握りといって筒を握るような形でペンを握るところからスタートするといわれています。
またペンの動かし方も、肩関節から運動するような動かし方で腕全体を使って書くのが特徴となります。なぐり書きを行う段階でもあります。
次の発達(2歳~3歳頃)
指全体でペンを持てるような握り方になってきます。手指―回内握りと呼ばれる持ち方に移行します。動かし方に関しては、肘の関節を軸にして前腕全体を使って書けるようになっていきます。発達としては、ペン先のコントロールができてきて、ぎざぎざの直線やぐるぐるの曲線なんかもすこしずつ書けるようになってくる時期となります。
第三段階(3歳半から4歳頃)
静的3指握りといって、親指、人さし指、中指の3指を使用した握り方となります。3本の指は曲がりが少なく、どちらかといえばまっすぐ、ぎこちなく握るような形です。
あとペンの腹部分を親指と人差し指の水かきの部分で支えるような形となります。
書く際に動く場所としては、手首の関節を中心に動いており、まだ指の先端の関節を動かして書くところまでは行えない状態です。小児の発達としては「まる」などを組み合わせて人物を書いたり、絵のようなものが書けてくるイメージとなります。
最終段階(4歳半から6歳頃)
動的3指握りといって最終的なペンの持ち方、書き方になっていきます。3段階目の時に比べ、手首は起き上がって、親指、人差し指、中指の関節が少し曲がった状態で対立できていて、指先の一番先端の関節が細かく局所的に動かすことができるようになっていきます。安定した線が描けるようになってきたり、文字を真似て書けるようになってくる時期となります。
今回は、ペンの持ち方ということで解説させていただきましたが、スプーンやフォークの持ち方に関してもペンの持ち方と非常に似ている部分があると思います。動的3指握りをペンの握り方の最終の形としてご紹介いたしましたが、あくまで目安であって個人差や個性もあります。また、今回ご紹介した4つ以外の持ち方もあると思います。最終的な3指握りで持てたら正解という考えではなく、力を入れる場面、繊細な使い方をする場面、道具に合わせて手を使用しなければいけない場面など、必要に応じて多様な持ち方の手を作っていけることが大切であると考えていただければと思います。
やはり発達段階が1歳の時、4歳から6歳頃では、指先の末端の分離した動かし方も違いますし、発達過程を見る中で肩、肘、手首といった形で体幹に近い関節から徐々に安定していくことも確認することができます。根本が安定することで、抹消の関節に分節的な運動、局所的な運動が出てくることに繋がっているといえます。
リハビリセンター岡崎駅前では脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳神経疾患の後遺症のお客様に向けてリハビリや自主トレのご提供をしております。その際の課題設定に関しても、先ほどご紹介したような発達の過程を踏まえたうえでの課題設定もさせていただいております。初回のカウンセリング、無料体験のリハビリも行っておりますので、是非お気軽に足を運んでいただければと思います。
是非私たちを頼っていただいて、一緒に動きの改善・上達を目指しましょう。
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