立ち上がりでの体重移動と足の感覚
皆さん、こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の近藤です。
本日は立ち上がりでの体重移動と足底(足の裏)の感覚についてブログを書かせていただきます。
皆さんは、立つときの体重移動や足底の感覚に注目したことはありますか?
なかなか普段の生活の中では意識する機会は少ないかもしれません。
椅子から立ち上がるまでを4つのステージに分けるとすると
【立ち上がるまでのステージ①~④】
①椅子に座った姿勢
②椅子に座ったまま、股関節を曲げていく姿勢(お辞儀をする姿勢)
③椅子からお尻が離れていき、立ち上がろうとする姿勢
④立った姿勢
があります。
①から④までのステージの間でお尻や足底への体重移動の変化もそれぞれ違います。
①~②と③~④の違い
それはお尻が椅子に着いているか、着いてないかです。
離殿(お尻が浮くこと)するかしないかで足底にかかる体重量は変わってきます。椅子に座っている方が足底にかかる体重量は少なくなります。
座っている時では、両足以外にも座面に触れているお尻に体重が分散されているからです。
立っている時では、両足だけで体重を支持しなければなりません。
逆に椅子の背もたれにもたれかかると、背中にも体重が分散するので両足にかかる体重は更に
少なくなると考えられます。
皆さんも背もたれなしで座っていると、お尻が少し痛くなったり、疲れてくる経験があるのではないでしょうか?
それはお尻への圧が大きくなり、上半身の重みをしっかり支えてくれている証拠なのです。
また背もたれやクッションを使用することでお尻にかかる圧を分散させて、日常生活や仕事の場面で何気なく対策してる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
①と②のステージの体重移動の違い
①に比べて②では両側の股関節を曲げて、上半身がお辞儀の姿勢をとっています。
そのようにすることで、お尻にかかっていた体重は前面に移動し、太もものほうに移っていきます。
そして上半身の軸が前方に行くにつれて、足底に体重が移動していきます。
① ②
つまり、足底側に体重を移していくことで、椅子からお尻を浮かせていく準備をしている段階ともいえます。
試しに「お辞儀をしないで立ち上がってください」という課題がでたら
私は椅子から立ち上がることはできません。それだけ、立ち上がり動作における足底面への体重移動が立ち動作を成功させるために重要なのです。
③と④のステージの体重移動の違い
このステージでは、二足の足底だけで全身の体重を支えているステージとなります。
そして④に比べ③では、上半身がお辞儀した状態であるため身体の重心も前にあります。
そのため、足裏にかかる体重も前方の前足部にかかっていきます。
その後、上半身が起き上がってくるにつれて、重心が後方に移動することで前足部にかかっていた体重も後方に戻り踵側にも体重が分散されていきます。
③ ④
足の裏側の中でも体重移動は存在しており、体重が最もかかってくる場所など運動の中で変化していきます。
例えば、踵側、指先側、小指側、親指側など様々です。
足底の中で体重移動をコントロールできることは、日常生活動作の中での転倒防止にも大きく関わっていきます。
立ち上がりの動作では、今回ご紹介したような体重移動や重心移動の変化がみられます。
そして、2足歩行で生活している人間にとって足底で感じれることは、唯一接触している床からの情報を受け取る大事なアンテナの役割をしています。
リハビリセンター岡崎駅前では、
片麻痺によって感覚がわかりにくくなっている方に、どのような条件であれば感覚が分かりやすい身体ができるのか一緒に考えていくリハビリや徒手による機能的なアプローチなども行っています。
また、脳卒中の後遺症(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、
病院退院後のリハビリでお悩みの方は、お気軽にご連絡ください。
是非私たちを頼っていただいて、一緒に動きの改善・上達を目指しましょう。
リハビリセンター岡崎駅前
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