筋力と筋出力 脳梗塞のリハビリ
皆さんこんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の近藤です。
今回は、筋力と筋出力について脳梗塞のリハビリの視点もいれつつブログを掲載したいと思います。
筋力は、「筋肉の状態」をイメージしていただければと思います。
例えば、一般的に日常会話などでよく使われる「筋力低下」とは、
筋肉が使われない状態が続くことで筋肉が萎縮してしまったり、
筋肉の断面積(筋肉の太さ)が減少してしまうことで発生します。
また筋力は、筋肉の断面積と比例関係であると言われています。
つまり、筋肉が太いほど強い力を出すことができるということです。
筋出力は、簡単に言うと「持っている筋力を発揮できる力」と考えてみてください。
例えば脳梗塞や脳出血によって
脳からの運動命令がうまく筋肉に伝わらない場合は筋出力の低下となります。
また、痛みや精神的な不安をかかえている状態でも、
筋出力が低下して、本来の筋力を発揮することができないかもしれません。
つまり、ボディービルダーのような太くて立派な筋肉を持っていても、
脳からの命令が神経を通して筋肉に届いてなければ、
強い力は出すことはできません。
そして、脳梗塞や脳出血を発症した場合は、
1次的な要因として筋出力(脳からの運動指令)が低下し、2次的な要因として筋力低下してしまうケースもみられます。
脳梗塞、脳出血を発症して、脳の運動領域やその経路を障害された場合、
身体の半身が運動麻痺した状態(片麻痺)になることで
筋出力(脳からの指令)が麻痺側にうまく伝達されず、
発症前に比べ、筋肉をうまく使用できず十分な動きがとれない状態になります。
その結果、ベッドで寝ている時間が長くなり筋肉を動かす機会が減ることで
筋萎縮や筋断面積の減少が進み、2次的な要因として筋力低下するケースも多いです。
そのため、脳卒中ガイドライン2015からも
「不動・廃用症候群を予防し、早期の日常生活動作向上と社会復帰を図るために、十分なリスク管理のもとにできるだけ発症後早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められる」
と強く推奨(グレードA)されているいます。
また、ガイドラインではリハビリの時間と量も重要視されています。
回復期リハビリテーション病院でもリハビリが365日かけて毎日リハビリが実施されている理由にもつながっていきます。
リハビリセンター岡崎駅前では、
利用者様のリハビリを進めるにあたって、
筋力の低下で問題が生じているのか、筋出力が出しにくい状態なのか、
なぜその動きが阻害されているのかを利用者様の声を聞きながら一緒に考えてアプローチを進めております。
また、脳梗塞や脳出血の発症から180日が過ぎても
2時間のリハビリをご提供し、マンツーマンで
身体の動かし方やコツを学び、運動を学習することで筋出力の改善にも取り組めます。
そして、麻痺した手足の動きを諦めず、改善・上達を目指せます。
脳卒中の後遺症(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、
病院退院後のリハビリ等でお悩みの方は、お気軽にご連絡ください。
是非私たちを頼っていただいて、一緒に動きの改善・上達を目指しましょう。
リハビリセンター岡崎駅前
〒444-0813
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電話:0564-79-9800