【脳梗塞】階段の昇り降りのコツ ~リハビリセンター岡崎駅前~
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の飯塚です。
今回は、脳卒中の方に向けて
“階段の昇り降りのコツ”について紹介したいと思います。
まず基本的な事からお話します。
階段昇り降りのキーワードとしては、
“行きは良い良い、帰りは怖い”という言葉がよく使われます。
どういう意味かというと、
行き(昇り)は、良い良い(良いほうの脚から昇り)、
帰り(降り)は、怖い(麻痺したほうの脚から降りる)
という意味になります。
今回は、上記のように
昇りであれば、①良いほうの脚から昇り→②そのあと、麻痺したほうの脚を、良いほうの脚の横にそろえる昇り方
降りであれば、①麻痺したほうの脚をから降り→②そのあと、良いほうの脚を、麻痺したほうの脚の横にそろえる降り方
をされている方に向けてのコツになります。
※今回の写真は全て、右脚が麻痺したほうで、左脚が良いほうの脚 を想定しております!
まずは 昇り について
昇りでよくある問題の1つとして、
麻痺したほうの脚を挙げる時に、段に足先が引っ掛かってしまう問題があります。
脚をそろえる形での昇り方では、最後に麻痺した脚を挙げるやりかたなので、
麻痺したほうの脚は視線からはずれており、見えていない部分で脚を動かす事になるため、コントロールしにくくなっているのも
引っ掛かる1つの要因かと思います。
では、麻痺したほうの脚を挙げる際、どんなコツがあるでしょうか?
このときに使っている関節はどこですか?
股関節(脚のつけね)と、ひざを使っています。
今回の動きでは、ひざが重要ではないかと考えます。
さきほどの足先が引っ掛かってしまう問題の時は、ひざを曲げることができていないのが
大きな要因かと思います。
そういった方は、麻痺したほうの脚を挙げる練習をやってみましょう。
目で見える状態になるので、脚を動かすのがコントロールしやすいかと思います!
また、ただ脚を上げるのではなくて、ひざを曲げる事を意識しましょう。
最終的には、この状態を作れるかが引っ掛からないポイントになります。
次に 降り についてのポイントです。
麻痺したほうの脚での支えのコツになります。
降りる順番としては、麻痺したほうの脚から着いて支える形になります。
できるだけ手すりなどに頼らず、脚で支えるようになるためのヒントになればと思います。
階段を降りる際、足はどこから着きますか?
踵(かかと)からでしょうか? 足の裏全体でしょうか? それとも、つま先でしょうか?
正解は、つま先 からになります。
(※装具を使用している方は、足の裏全体になっているかと思います。)
“えっ?”と思われた方も多いかと思います。
歩きは、踵から着いていくので、もしかしたらイメージとは違ったかもしれません。
着くのが、つま先からになるので、
以前の 立ち上がりのブログ でもあった体重移動に影響してきます。
https://www.rehacen-okz.net/2020/07/02/437/ ←こちらを参照してください!
体重移動は、つま先 から 踵 への体重移動になります。
この体重移動を意識して行うようにしてみてください。
※階段の昇り降りの練習を行う際は、転倒には十分注意していただき、また階段にある手すりを使用して必ず安全面に配慮して行ってください。上記練習を行った際の、事故、転倒、症状の変化や当センター以外での施設で生じた事柄に関しては、責任を負いかねますので、予めご了承ください。また効果に関しては、個人差があります。
リハビリセンター岡崎駅前では、
日常生活の動きを想定した練習を行っております。
例えば、本日ブログで紹介した階段の昇降、コンビニへのお買い物、台所での調理やお皿洗いなど ご利用者様のニーズを聞いて行っております。
現在行っている生活の中の動作や、今後行っていきたい動作を練習していきます。
また、動きの専門スタッフと利用者様が課題について話し合いながら、
生活動作の一部分をピックアップして、課題に取り組んでいきます。
身近な目標を設定していき、段階的に大きな目標(日常生活動作)に近づけるよう練習を進めていきます。
是非私たちを頼っていただいて、一緒に動きの改善・上達を目指しましょう。