【脳卒中】床からの立ち上がり動作(支持物あり編)
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の近藤です。
今回は、
脳卒中の方に向けた床からの立ち上がり動作(支持物あり)
についてご紹介させていただきます。
脳卒中後遺症による運動麻痺が左半身に出現していると仮定しています。
①スタートの姿勢は、両膝が伸びた状態でお尻が着いて座っている姿勢となります。
その後、支持物に向かって、ご自身の身体を近づけるようにいざって行きます。
②健側(良いほうの側)の膝を曲げていきます。
片側だけ胡坐をかいた姿勢となります。
③健側の右手で床面について上半身を少し回転させ、
健側(曲げた側)の膝に体重をあずける姿勢を作っていきます。
④健側の手と膝、麻痺側の足の3点で支えた姿勢を作ります。
その後、床に着いていた手を支持物に移動させ握ったり、
椅子面に手を置くことで床から立ち上がりやすい姿勢をセッティングします。
⑤立ち上がっていく姿勢が作れたら、立ち上がっていきます。
その際、健側の手、膝を支持の中心として床から立ち上がっていきます。
安全が第一優先ですが、可能な方は健側ばかり使用するのではなく、
麻痺側の脚で支えることが少しでもできれば更に良いと思います。
⑥ある程度立ち上がることが出来たら、支持物から手を離していき、
開脚している麻痺側の脚を身体のほうに寄せていきます。
これで立ち上がることができれば、
支持物を使用した床からの立ち上がり動作は完成となります。
今回、脳卒中の方に向けた床から立ち上がり動作の一例の手順をご紹介いたしました。
ただし、床からの立ち上がり動作を行う姿勢や手順は
脳卒中後遺症による麻痺の程度や関節の固さによって個人差があります。
ご不明点や疑問点などある場合は、お近くの専門機関にいる理学療法士、作業療法士等にお尋ねていただいたり、
リハビリセンター岡崎駅前でも個別で日常生活動作の指導やご自宅のほうにお伺いさせていただき動作の提案やサポートを実施しております。
まずは、お気軽にご相談下さい。
【注意事項】
・初めて床からの立ち上がり動作を行う場合は、安定して支持物がある環境や介助者がいる環境でおこなうようにしてください。
・人工骨頭置換術の手術をされている方は、脱臼姿位を理解した上で行ってください。
リハビリセンター岡崎駅前
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