【脳梗塞、脳出血】肩の動きについて解説①
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の飯塚です。
今回は “肩の動きについて” 専門用語を交えながら紹介したいと思います。
当センターでは、脳卒中の方に対し、肩の動きを説明する事があります。
なかなか言葉だけでは理解しにくいものであると思い、今回ブログにまとめてみました。
まず、みなさんに質問です。
肩の動きは何種類あると思いますか?
答えは、全部で6種類になります。
1つ1つ紹介していきますが、
まず肩は関節であり、脇の少し上の位置にあります。
ここを軸として、動いております。
肩の下には、上腕骨という骨があって、
肩を動かす事によって、この上腕骨が動くというイメージも持ってもらうと良いと思います。
スタート位置は、座った状態 気をつけの姿勢から少し(体から)手を離した位置とします。
この位置から動かした動きで、解説していきます。
① 肩の屈曲(くっきょく)
この動きを 肩を挙げる と表現する方も多いと思いますが、
専門用語では “屈曲(くっきょく)” と言われております。
屈曲という言葉で ピンっと 来ない方も多いと思います。
わたしたちは、この動きを 肩を前に開く と表現したりします。
肩を挙げる だと、下の写真の動きを連想される方もいるかと思います。
この動きは肩の動きではなく、 肩甲骨の動き になります。
肩を挙げるだと、肩甲骨の動きを連想される方が多いので、
わたしたちは 肩を前に開く と表現しております。
このように言葉1つの違いで、行う運動が変わってしまう事がよくあります。
リハビリの中でも、わたしたちが肩の動きを求めて指示しても、利用者様が動きの理解ができていなくて肩甲骨の動きになってしまう事があります。
こちらが求めていた動きとズレが生じたりする事で、肩のスムースな動きが獲得しにくい場面があります。
今回は肩の動きで、例に出しておりますが、他の関節の動きでも同様の事があるかと思います。
わたしたちと利用者様で動きが共有できる事は、リハビリを行っていく上で大切であると感じ、また共有できる事でリハビリもより効果的なものになると感じております。
そういった意味を込めて、今回は解説していきます。
少しでも、みなさまが肩の動きを理解できればと思います。
※また 肩を前に開く とわたしたちは表現する事が多いですが、ほかの表現でも動きを明確にできた表現であれば、他の表現でも良いかと思います(例えば、脇が前に開く など)。
② 肩の伸展(しんてん)
屈曲の動きの逆の動きになります。
専門用語では、肩の伸展(伸展)と言われていますが、
わたしたちは、 肩を前に開く の逆なので、 肩を後ろに開く と表現しております。
③ 肩の外転(がいてん)
専門用語では、 肩の外転 と言います。
わたしたちは、外転ではなくて、 肩を外に開く と表現しております。
④ 肩の内転(ないてん)
肩の外転と逆の動きになります。
専門用語では、 肩の内転(ないてん) と言います。
わたしたちは、内転ではなくて、 肩を中に閉じる または 内に閉じる と表現しております。
ここまでいかがでしょうか?
肩の 屈曲、伸展、外転、内転 を紹介しました。
言葉を言い換えると、
肩を 前に開く、後ろに開く、肩を外に開く、肩を中に閉じる(内に閉じる) 動きを紹介しました。
今回は肩の動きを4つ紹介いたしました。
次回のブログで残り2つを紹介したいと思います。
文章では分かりづらかった方に関しては、
YouTube動画でも同じ内容を配信しております。
そちらで確認していただけたらと思います。
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