サイコロを使った自主トレ(特に右麻痺の方に対する肩の動きを理解するための自主トレ)
こんにちは。
リハビリセンター岡崎駅前の飯塚です。
今回は、前回までのブログを見て肩の動きが頭の中で、ある程度理解できた方に向けたサイコロを使った自主トレを紹介したいと思います。
前回までのブログにて肩の動きを6つ、専門用語を交えながら紹介いたしました。
肩の動き解説①のブログでは、肩の動き4つ 屈曲、伸展、外転、内転 を紹介しました。
言葉を言い換えると、
肩を 前に開く、後ろに開く、肩を外に開く、肩を中に閉じる(内に閉じる) 動きを紹介しました。
肩の動きについて解説①は、こちらで確認をお願いします!
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【脳梗塞、脳出血】肩の動きについて解説①|岡崎、豊田、安城で脳梗塞のリハビリ|リハビリセンター岡崎駅前 (rehacen-okz.net)
肩の動き解説②のブログでは、肩の動き2つ 外旋と内旋 を紹介しました。
言葉を言い換えると、
肩を 外側にねじる と 内側にねじる 動きを紹介しました。
肩の動きについて解説②は、こちらで確認をお願いします!
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【脳梗塞、脳出血】肩の動きについて解説②|岡崎、豊田、安城で脳梗塞のリハビリ (rehacen-okz.net)
今回は、上記の6つの肩の動きを、ある程度理解できた方に向けた自主トレになります。
用意するものとしては、 肩6つの動きをまとめた紙 と サイコロ になります。
スタート位置は、座った状態 気をつけの姿勢から少し(体から)肘を離した位置とします。また肘は直角に曲げた状態とします。
自主トレの方法としては、簡単です。
- まずサイコロを転がします。
- サイコロの出た目と、紙の番号を確認して、出た目の肩の動きを行います。
- 可能であれば動かした動きが合っていたかどうか、ご家族様等に確認して頂く。
とても単純な練習になります。
ポイント① まずは良いほうの腕 → 次に麻痺したほうの腕の順で行ってみて下さい。
ポイント② 麻痺したほうの腕で行うのが難しい方も、良いほうの腕だけで構いませんので行ってみてください。
【注意事項】
上記練習を行った際の事故、症状の変化や当センター以外での施設で生じた事柄に関しては、責任を負いかねますので、予めご了承ください。
答え合わせ用に、下に正解を貼っておきます。ご活用ください。
この自主トレは、特に 右麻痺 の方で行うのが難しい事が多いかと思います。
この自主トレでの脳の働く過程としては、サイコロで出た目の動きを、運動に変換しなくてはなりません。
紙に書いてある 言語情報から体性感覚情報(運動)に変換 しなくてはなりません。
ちょっと言葉では難しいので、
仮にサイコロの目が 3⃣ が出たとします。
3⃣に書いてある 肩を外に開く 動きを
一度、頭の中で思い浮かべなくてはなりません。
その後、思い浮かべた動きを、実際身体を使って表現(運動)しなくてはなりません。
右麻痺の方では、言語に障害(失語症)を持っておられる方では、言語情報を理解する事が難しかったり、失行症といった症状を持っておられる方では、言語情報から体性感覚情報(運動)に変換する事が難しかったりといった事があります。
そういった問題から、右麻痺の方では、この練習を行う際、エラーが出る方が多い印象があります(麻痺したほうの腕だけでなく、良いほうの腕でも)。
ここから、この自主トレの バリエーション について、お伝えしていきます。
バリエーションをつけた練習にすると、
例えば、サイコロを2回降る事によって、難しさが増します。
例えば、最初に1⃣が出て、その後に5⃣が出たら、
どういった動きになるでしょうか?
皆さん、一度行ってみてください。
正解は、こうなります。
もう1問いきます。
最初に3⃣が出て、その後に6⃣が出たら、
どういった動きになるでしょうか?
正解は、こうなります。
次のバリエーションとしては、
スタート位置を変えて行ってみましょう。
例えば写真①の位置だったり、 写真②の位置からでも良いです。
では写真①のスタート位置から、5⃣が出たらどんな動きになるでしょうか?
正解は、こうなります。
もう1問いきます。
では、写真②のスタート位置から、6⃣が出たらどんな動きになるでしょうか?
正解は、こうなります。
身体を3Dで捉える感覚であったり、
肩の動きが本質的に理解できていないと
正解する事はできないと思います。
丸暗記ではダメで、動きの法則や公式を覚える必要があると思います。
逆に言えば、この練習を通して、
身体を3Dで捉える感覚であったり、
肩の動きを本質的に理解できるのではないかと考えます。
こういった事を理解することで、ストレッチや筋力トレーニングも、より効果的に行えるのではないかと考えます。
また例えば、太ももの上にある手を、テーブルの上に運ぼうとする際、肩の動きのどれをどういった順番で使えば良いかといった 運動の計画 にも役立ってくると思います。
他にも効果はあると思いますが、まずはゲーム感覚で是非やってみてください。
今回は、肩の動きで紹介しましたが、肩の動きが理解できると 股関節(脚の付け根) の動きも理解しやすくなるかと思います。
股関節も6つの動きで、肩に似た動きが多いからです。また機会があれば股関節の動きも紹介したいと思います。
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是非私たちを頼っていただいて、一緒に動きの改善・上達を目指しましょう。
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